〇明治20年正月26日、教祖が身を隠された時も、かんろだいを囲んでおつとめが行なわれていた。

 一方『かんろだい』を芯に、為されていた御勤めは、順次終わりへと、幸いに警察官憲の臨場干渉も受けずに実に不思議にも運び行きて、今や十二下り目の最後の御歌  『十ドこのたびいちれつに、だいくのにんもそろいいきた、なァむゥてんりおうのみィこォとー』…と、次いで愈愈最後の『なむ』と、一同斉唱と共に『かんろだい』を背後として最初の基位置に、方向転換の足を踏み変えた際、俄に御休息所の方より血相を変えて馳せ来る一高弟がありました。
    

『みちのとも』立教99年6月号 ―御教祖御臨終のおさしづの考察 白藤義治郎―より



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